プレコンシャスケアしてますか?


みなさん、プレコンシャスケアという言葉を聞いたことがありますか?

適切な時期に適切な情報や知識を妊娠可能な全ての男女に提供し、将来の妊娠のためのヘルスケアを行うこととされ、この言葉は目にしなくとも、一般女性誌に時折書かれている健康情報などで、すでに内容自体には触れているかもしれません。

働く女性が増える中、晩婚化や生殖医療技術の向上に伴い、出産年齢の高齢化や、さらには生活習慣病や心の病、慢性の病気を合併しながらの妊娠も増えてきました。当然ながらそのような妊婦さんは、病気を合併していない妊婦さんと比べて妊娠や分娩時に、より高度な医療が必要となる場合があり、とても辛い思いをすることがあります。

そこで、最近では妊娠を希望するか否かにかかわらず、全ての妊娠可能な女性に包括的なケアを提供する必要があるとされ、これがまさにプレコンシャスケアになります。

ここでは特に病気を持っている方だけではなく、誰もが受けるべきプレコンシャスケアについて簡単にご紹介します。みなさんはどこまでご自分をケアしていますか。

 

1)生活を整える

・1日に主食・主菜・副菜がそろう食事を2食以上はとりましょう。葉酸をはじめ、不足分のビタミンをサプリメントで補うことも大切です。

・中等度以上の強度の運動を週150分程度行いましょう。

・適正な体重を維持しましょう。(18.5≦BMI≧25)

・禁煙

・節度ある程度の飲酒

2)検診をうけましょう

・風疹や性感染症のチェック

・子宮頸がん検診や乳房チェック

・月経関連の不調がないかどうかも含めた検査

3)家族の病歴を確認する

・ご家族、主にご両親の生活習慣病を把握すること

・遺伝性の疾患や先天異常、発育遅延などの家族歴についても事前に知ることで妊娠に備えることができます。