子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんの95%はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。

子宮頸がんに関するHPVの感染は性交渉によって感染すると考えられています。しかし、子宮頸がんは性行為に伴う感染によって早期に症状を発症する性感染症(STD)とは違います。

子宮頸がんに関するHPV感染予防にはワクチンが有効となっており、現在国内では3種類(2価HPV、4価HPV、9価HPV)のワクチンが承認されています。

定期接種になっている2価HPVワクチンと4価HPVワクチンは半年間に3回筋肉注射となります。

定期接種対象年齢は小学校6年生から高校1年生でしたが、令和2年2月18日以降に定期予防接種期間を過ぎてしまっている場合も、接種の無償期間の延長ができます。

「横浜市予防接種実施依頼申込書」に記入し、お住いの区役所に提出する手続きとなっています。

WHO(世界保健機関)でも、ワクチンと検診が高い頻度で実施されれば今世紀中には排除可能と推測されています。子宮頸がんは予防できる数少ないがんなので、特段打てない合併症がない方にはワクチン接種を推奨します。

当院にてワクチンをご希望の場合は、予めお電話での予約をお願いいたします。