目の下のくすみについて

ふと、休みの日に鏡でご自分の顔をまじまじと見た時に、頬骨に沿って目の下に左右対称に存在するくすみを発見することはありませんか?それは肝斑かもしれませんね。

肝斑の原因ははっきりしないようですが、主に女性ホルモンの乱れ、紫外線、摩擦が原因とされています。

当院に受診してくる患者様からも目の下のシミについてよく相談を受けるようになりました。個人的には顔のシミやシワなどはその方の生きてきた証と思うので、それを消す必要はないと思いますが、当人にとっては落ち込む要因になっていることもあります。

対策として、妊娠期間中やホルモン剤を服用中の時、月経周期が乱れてくる更年期世代に入っている場合、積極的に植物性エストロゲンである大豆製品やビタミンC、E、B6の栄養素が含まれてる食品を取り入れましょう。また、コロナ禍によるマスク生活で以前よりも頬の下の肌に摩擦が加わっています。ワイヤーレスマスクを使用したり、洗顔時にはゴシゴシと擦らずに泡洗顔で優しく洗い、保湿を丁寧に行います。また、晴れの日だけでなく毎日の紫外線対策も必要です。

当院で行っているトラネキサム酸、ビタミンC配合の注射も推奨しておりますが、効果がでてくるには4~5週間を要しますし、日常の生活に対策を取り入れることで効果が倍増します。

いくつになってもお顔のシミは気になりますが、それも含め自分の個性として受け入れ、自分をやっていく覚悟をもっていける女性を応援していきたいと思います。